渋谷109---メンバーの浅野さんの言う「異世界」にどう斬り込んでいくか、初めは臆するがとても分かりやすい糸口がゴロゴロ転がっている。そのヒントを見てみよう。

チームメンバーのリフレクションと木村の感想は一番下にあります。


10:30〜14:00 ディスカッション・現地調査・ランチ・説明用デザインラフ--------------------------------------------

10:56


13:37



14:00 シャッフルディスカッション(前半)開始-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

14:11


14:30 シャッフルディスカッション(前半)終了-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

14:30〜15:30 デザイン制作

15:00


15:29



15:30〜16:00 シャッフルディスカッション(後半)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------




16:00〜17:00 デザイン制作

17:00 完成



●いろんなメディアやブログで紹介されている最上階にあるフリースペース「SBY アタラシモノ発見☆カフェ」が渋谷109を介して個人と企業をうまく結びつけている。
渋谷109 SBY サンプル」で検索してみて下さい。あたらしい遊び場がですね。シブヤ経済新聞、産経ニュース、毎日JP、広告企業向け資料pdfなど
 アンケートに答えるだけでサンプルが山のようにもらえる、彼女たちにとって夢のようなスペースです。口コミで強烈に拡散していく。
●また、SHIBUYA109のトップページの右下にある「修学旅行生の訪問」も注目点。
●さらに、TBSのがっちりマンデーの記事の月坪単価の考え方が魅力です……この月坪売り上げがマルキューはハンパではありません!都内の一般的なデパートの
 ファッションフロアの月坪平均はおよそ40万円。これに対して、渋谷109の月坪平均は125万円!実に3倍以上の坪効率を誇っています!……」読んでみて。

 講評で上記の2つに軽く触れましたが、事前の下調べで、私はこれら3つをベースに自分なりにアイデアを考えていました。

●さらにさらに、あの109を象徴する円筒(シリンダー)には、渋谷109を震源地として振動が全国に伝わっていく意味があり、そういうデザインがされています。
 日経BPのケンプラッツの記事を読むとよくわかります。(←無料登録後、詳細が読めるようになります)
 一部紹介すると「シリンダーから広がる同心円状の敷石は敷地境界を超えて歩道にまで延びている。人を動かし、秩序づける都市建築としての設計のツボが……」

 続々といいアイディアが浮かんでくるね。


初めてこのフィールドに触れたメンバーの増喜さんはメールで、文字の分量などについてこのようにリフレクションしています。
●今回の制作過程には、企画・編集・デザインと3つの要素がありました。インフォーメーショングラフィックは、定義が初心者にはなかなか難しいものでしたので、
そこでとまどってしまったことと、企画を落とし込むまでがどう判断をしたらよいのか、時間配分共に難しかったです。
また、雑誌の見開きという前提でしたが、文字をどこまで入れてよいのか、少なければその方がよいのかと、迷ってしまいました。


メンバーの伊東君のメールのリフレクションで制作過程での重要なポイントが2つ寄せられています。
●109全体をどう見せるか(マクロの視点)と、一つ一つのお店の魅力をどう見せるか(ミクロの視点)の2つがあるだけで、もっと面白い作品を作ることができたと思う。
●横浜ワークショップのフォローアップ講習でも学んだことだが、手持ちのアイデアを壁に貼っていくだけで、グループ内の議論がスムーズになる。
 机の上で見せ合うと、どうしても汚くなるし、自分のアイデアが一番に感じることが多い。
 それに比べて、全てを一覧できる距離から眺めるのは足りない部分や全体の傾向がすぐに把握できて見やすかった。
 一つに集中することと、全体を離れてみることをバランスよく行うのはデザインプロセスでとても重要なポイントであることを実感した。


また、メンバーの浅野さんのブログやメールでのリフレクションで事前調査や宿題についてこう言っている。
●109によく行く友達に話を聞いたりしたが、多分どこか頭の中で表現できないな、と思ってしまい事前資料としていかせなかった。
 自分が何か気になって選んだ情報ならその中に何かいいなと思ったものがあったからで、先に頭で遮断しちゃいけないんだな、と気づかされた。
●アイディアスケッチが不十分だった。アイディアは何個か考えてきたものの、それを説明する時の事を考えていなかった。
 自分で分かるように描いてしまっては相手には伝わらない。しっかり大きい紙に描き、チーム全員に伝わるよう配慮が必要。

シャッフルディスカッションについては、
●「賛同」という役割の本質が見抜けていなかった。
 「異見」だけではなく「賛同」があることで、第三者がどこを良いなと思ってくれているのかがわかり、そこを突き詰めたり自信が持てたりする。
 それを自分が体験するまで理解できていなかった。「賛同」という役割がなくとも、賛成しながら異見を言うことは相手のモチベーションをあげる効果があるので必要。


写真のほとんどはオブザーバーの浅野さんからのご提供です。